アラフォー男のうつ病闘病記

アラフォー男性のうつ病闘病記です。病気のこと、気になったこと、趣味についていろいろと語っていきたいと思います。おっさんと言っていい年齢の男の復活劇(になるはず)なので、良ければ読んでいってください。

うつ病の実態と自殺について

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うつ病の実態と自殺について

 

うつ病とは?>

うつ病の罹患者数は、現在確認されているだけで100万人を越えます。その他の精神疾患心療内科、精神科に通院、入院している人も含めれば約400万人に上るのです。

 

自殺者数が2万人から3万人前後で推移する中、そのおよそ60~70%がうつ病であり、90%は何らかの精神疾患を罹患していたとされます。残りの10%はアルコールや薬物依存者です。また、この自殺者数は、明確に自殺と判断できるものだけであって、実態はもっと多い事が予想されます。

 

こういったことから見ても、うつ病死に至る病だと言っていいでしょう。

うつ病現代社会のストレス要因が引き金で急増しているとされています。

会社、学校、家庭、様々な人間関係がストレッサーとなっているのが現代です。

 

若者の死因第一位が自殺の国は日本をおいてほかにありません。

 

うつ病は、現代社会が生み出した、まさに「現代病」です。

 

経済の二極化、勝ち組、負け組と言った価値観。それだけ生き辛い、生きていくことが辛い社会が醸成されていると言っていいでしょう。

 

そんな患者が100万人以上もいるのですから、これは社会問題と言っていいでしょう。

厚生労働省も最近になってようやく自殺に対する対策を強化し始めました。

 

上記の数値データ、これは精神科、または心療内科を受診した患者の数です。

実態はもっと多いでしょう。

 

その理由はうつ病の症状の特性から説明する必要があります。

 

まずうつ病には大きく分けて、精神症状と、身体症状の二つがあります。

<精神症状>

・憂うつ

・気分が重い、気分が沈む

・悲しい

・不安
・イライラ

・集中力の低下

・興味関心の低下

・自責の念

希死念慮

 

以上の症状が精神面で現れます。

 

<身体症状>

・食欲がない

・体がだるい

・疲れやすい

・性欲がない

・頭痛

・肩こり、首こり

・背中の痛み

・関節痛

・頭痛、頭重感

・下痢、便秘

・口が渇く

・動悸、めまい

 

このような症状が身体面で現れます。

 

うつ病を罹患した患者はどのような行動をとるか?>

まず、うつ病に罹患したと思われる症状を呈する患者の場合、多くの人が精神科、または心療内科を受診しません。

 

自分が精神疾患だ」などと言う考えには至らないし、まして心療内科、精神科はまだまだ敷居が高い事がその理由として挙げられます。

 

では、まずどこを受診するのでしょうか?

 

それは内科や、外科、大型の総合病院などを受診するでしょう。

まず自身の身体症状に目が向くからです。

 

原因不明の身体症状を訴えて、内科やその他の医療機関を受診するも、異常はない。原因不明。それでも症状が続き、大型の総合病院にかかるも原因不明、そして言い渡される病名が「自律神経失調症です。

 

自律神経失調症とは、体の体調のバランスを取るための自律神経が何らかの異常をきたし、身体症状として表面化しているものとされています。

 

しかし医学会では独立した病名として、自律神経失調症と言う病名は認められていません。つまり定義があやふやで、存在しない病名なのです。

 

上記のような原因不明の身体症状を訴えたうえで、気分の抑うつ等の精神的な症状が出ていれば、まず間違いなくうつ病か、その他の精神疾患なのです

 

受診した医療機関から、心療内科、精神科に誘導されてしかるべきですが、そういう事例はあまりありません。自律神経失調症と言われた患者は、そういう病気なのだと納得してしまいます。

 

そうして適切な治療、投薬が行われないまま、放置されることになります。

 

そして「自分の甘えだ、頑張りが足りないんだ」と無理をしてしまうのです。そんな状態で仕事に行ってしまう、学校に行ってしまう。

 

これでは悪化の一途をたどるだけです。最悪の場合、自殺に至るでしょう。

 

また、身体症状のみが先行する仮面うつ病という種類のうつ病もありますが、これも実際は精神症状も併発しているケースが多く、うつ病で一括りにしていいでしょう。

 

現在、自殺者数は2万人を越える程度ですが、そのうちの何割かは精神科にも心療内科にもかかっていないと言われています。

 

自殺してしまうほどの心理状態は何らかの精神疾患を患っていると考えて間違いないのですが、どうすれば精神科、心療内科で適切な投薬治療を開始できるでしょうか?

 

それは、精神科、心療内科以外の医療機関でも、うつ病の専門知識を持つことが必要です。そうすれば、早期発見、早期治療につながります。

 

しかし、それでも自殺してしまう人間は一定数いますが、これは精神科医療の限界でしょう。また、うつ病や、その他精神疾患患者の周囲の人間もうつ病やその他疾患の知識を持つことが必要です。

 

うつ病心の風邪などと言われていましたが、もはや死に至る「心の癌」であると言っていいでしょう。誰でもかかりうる。どんなに健康な人間でもかかる可能性があると言うことを周知すべきです。

 

そしてうつ病の初期症状の知識を持つこと、決して他人事とは思わず、その兆候を見逃さないために、また自分自身のためにも、知識を持つことが必要でしょう。

 

それが自分の身近な人々、家族、友人を守ることにつながります。

 

こういった取り組みが全国的に行われ、知識が啓蒙されれば、自殺者数は今よりもっと減る事でしょう。

 

次に、なぜうつ病自殺」を引き起こすのだろうかということに触れてみましょう。

 

<なぜうつ病患者は自殺するのか>

なぜうつ病患者は自殺してしまうのでしょうか。そこには認知の歪みが大きく関係していると思われます。

 

自殺理由の割合は、健康問題が46%、経済・生活問題が24%、家庭問題が9%、勤務上の問題が6%、男女関係の問題が2%の順でした。その他は薬物中毒、アルコール中毒等の衝動的で理由のない自殺です。

 

確かに自殺因子は複数ありますが、これらのすべてが強いストレッサーとなって、うつ病ないしはその他の精神疾患を引き起こし、自殺に駆り立てていると考えることもできるのではないでしょうか。

 

ではうつ病に罹患すると、どういう心理状態になるのでしょうか。

 

うつ病にかかると、まず出てくるのが認知の歪みです。

「自分など役に立たない」

「生きていても迷惑だ」

「死んだほうがいい」

etc…

こういう自己認知に陥ってしまいます。ほぼ全員がこのような症状を訴えて死にたいと言うようになります。

 

通常の思考ならどうでしょう。例えばミスをして指摘されたとします。健全な思考であれば、「あ、そういうやり方をすればいいのか、次は気を付けよう。」となりますが、認知にゆがみが生じている場合、「自分は最低だ。こんなこともまともにできないなんて生きてる意味がない。死にたい。」と、こういう思考になってしまいます。

 

これは自分の思考のように、患者本人からは見えてしまいますが、実際はうつ病によって歪められた認知の産物です。

 

つまり物事をポジティブな側面からとらえることが困難になり、極端にネガティブな思考に陥ってしまうのです。この思考は最終的に生きる事への絶望に変わります。

 

上記のような思考から、結果として生きることに絶望し、自分の将来に対して、極端な視野狭窄に陥ることになります。

 

この場合の視野狭窄とは、本当は他にもたどれる道はあるはずなのに、「死ぬこと」以外が目に入らなくなるのです。そして死がある種の解放のように感じられる。魅力的に見えるのです。

 

しかし自殺者は、同時に他者への気遣いを見せます。もともと、うつ病を罹患する人はそういう気質の人間が多いからでしょう。これを病前性格と言い、うつ病を患う人の多くに同じ傾向が見られます。

 

自殺者が、自殺前日に妙に明るかったり、普段かけないような優しい言葉を家族にかけたり、明るく振舞ったりするのはそのせいです。

 

周りの人間を心配させまいと気にかけているのです。

 

一見、明るくなったな、とか元気になったな、と思いがちですが、これは自殺の兆候です。自殺者は決行前に何らかのサインを出している事が多いのです。

 

俗説で「死にたい」「死んでやる」なんて言っている人間はどうせ死なないと思われているようですが、誤りです。

 

確かに死にたいと言っている人の多くは死にません。といっても自殺未遂くらいは起こす可能性が大いにあるのです。

 

自殺者は、自殺未遂後数か月以内に自殺するという統計データもあります。

 

つまり、「死にたい」「死んでやる」と言っている状態は危険な心理状態ですし、がけっぷちにいると言っていいでしょう。

 

そういうに人間に対して、どうせ死なないだろうと、高をくくるのではなく、前述したような兆候を見逃さずに、適切な声掛けや、必要とあらば救急搬送するくらいの知識が必要です。心臓発作を起こせば救急搬送するでしょう?それと同じことです。

 

命にかかわるの一大事なのです。

 

死んでいい人間などいません。死ぬべき人間などいません。

 

今自分が心身ともに健康で、死ぬことなど考えていないと言う方がこの記事を読んでくださっているのなら、是非念頭においてほしいのです。それで救われる命があります。

 

 長文失礼しました。お読みいただきありがとうございます。